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告白 第1話『誠実な告白』

《作品一覧》 第2話

 私には一途に想いを寄せる人がいる。

 私は長谷部瑞希、先月二年生に進級したばかりの女子高生で、成績は平均より少し上くらいだけど、容姿に関しては自惚れ抜きでも良い方だと思う。
 中学生の頃から告白された回数は両手の数では足りないし、ショッピングに出かければナンパされることも日常茶飯事、スカウトされたことだって一回や二回じゃない。

 そんな私が一途に想いを寄せている人がいることを知っている人はあまりいない。とはいえ、無責任な噂があることは私の耳にも入っている。
 噂によると、私が想いを寄せている相手の候補は三人らしい。

 アイドル系の可愛い容姿で運動も得意な幼馴染の結城貴也。
 生徒会の会長で、成績優秀も学年トップの鴻上志郎先輩。
 サッカー部のキャプテンで、全国大会で注目された野々村聡先輩。

 彼ら全員面識はあるし、校内で会えば挨拶や会話を交わすこともあることは認めるけど、彼らを一度としてほんの一瞬でも異性として意識したことはないし、これからも絶対にない。
 理由は簡単、私の想いはただ一人だけ、あの日……あんなに情熱的な愛情を込めた告白をしてくれた彼にしか向いていないのだから。

 私が思いを寄せる相手、それは……1年生のときからクラスメイトの小坂君。
 彼が私の人生で最初で最後の想いを寄せる人、唯一無二の運命の人と言ってもいい。彼に比べれば私と噂になっている三人なんて名前を覚える価値もない小さな存在としか思えない。
 一方、私の想い人の小坂君は私の存在の全てと引き換えにしても足りないと言っていいほどの存在。どんなに辛いことがあっても、彼のことを考えるだけで彼の笑顔が浮かんできて、すぐに幸せな気持ちになれる。

 だけど、そんな小坂君への想い全然自覚していなかった。それも、あの日小坂君に『告白』されるまで同じ教室に居たというのにまったく意識していなかった。
 入学式からほぼ一ヶ月もの間、同じ教室に一生に一度しか出会えないだろう運命の人が居たというのに私は気づくことができなかったの……当時の私はなんと愚かな女だったのかと、今となっては怒りを通り越して憎しみまで感じてしまう。
 だけど、あの日のことを思い出して……そんな愚かな女だった私に救いの手を差し伸べてくれた形になった小坂君には感謝してもしきれないし、何よりそんな私に小坂君が想いを寄せてくれていたなんて。

 もしあの日、小坂君が『告白』してくれなかったと思うと、私の人生は終わっていたんじゃないかと思う。ううん、もし『告白』されなくて小坂君が運命の人だと後になって気付いたとしたら……私はきっと人生に絶望して命を絶っていたと思う。
 それくらい、私のとっての小坂君は大切な人。だから私にとって小坂君がどれだけ大切な人で、私の一生を捧げるに相応しい人だって理解できると思う。

 でも、やっぱり小坂君への私の想いを知ってもらうにはあの日の『告白』がどんなものだったのか説明しないとわからないかも。
 ちょっと惚気話みたいになって恥ずかしいけど……聞いて欲しいな、私の小坂君の話を。



 あの日、私は放課後の視聴覚教室にいた。入学式から一ヶ月が経過して、クラスメイトの名前も憶えてきたし、それなりに仲の良い友達もできてきた頃、突然小坂君からメールが届いた。
 正直、私はそのメールに驚いていた。だって、さすがに男子にはメールアドレスは教えてなかったから。

 とりあえずメールを読むと、最初は『視聴覚教室 午後4時集合』と書いてあった。何で、と思ったけと続けて、『メールに書いてあることは絶対に疑問に思わない』って書いてあったからそれ以上気にしなかった。
 まぁ、行ってみればわかるわよね、とメールに書いてあった通りに指定の時間に視聴覚教室に向かった。

 そして視聴覚教室に入った私はかなり驚いていた。室内にはざっと見て五十人近くの人……生徒と先生、それも全員女性で、控えめに見ても容姿の優れた人ばかり集まっていたから。
 三年生の剣道部女子主将の羽生先輩もいるし、今年着任された音楽教師の峰岸先生もいる。羽生先輩は男子だけでなく女子からも告白されるような凛とした美人だし、峰岸先生なんて天然ののんびりした雰囲気を醸し出しながらも96-59-94(私の幼稚園からの親友が本人から聞き出したので確定値)と思わず目まいのしそうなスタイルだし……そんな女性ばかり集まっていた。

「ありゃ、みっちゃんも?」
「え、陽菜も?」

 私がきょろきょろとしていると声をかけられた。彼女は円城 陽菜、人と接するのが好きな人懐っこい性格で峰岸先生からスリーサイズを聞き出した私の幼稚園の頃からの親友がすぐ傍にいた。

「一体なんだろうね、小坂君の用事って」
「そうね、私もわかんないんだけど……ここに集まっている全員に関係ある事よね、きっと」
「まぁ、そうなんだろうけど。なんだろう?」

 私も陽菜も心当たりがないので首を傾げることしかできなかったんだけど、しばらくして視聴覚教師のドアが開いて、この場で唯一の男子である小坂君が入ってきた。
 入学式から一ヶ月、小坂君とはほとんど話をしていなかった。元々、小坂君はあまり自己主張するようなことはなかったし、どちらかと言えば目立たない人という印象だったから、あまり私の記憶に残っていなかったし。

 でも、今教室に入ってきた小坂君はいつもの小坂君とは違っていた。私も隣にいた陽菜も、小坂君の存在感に目を奪われてしまったから。そしてそれは教室に居た全員も感じてたみたいで、一気に室内の空気は重くが緊迫したものに変わっていた。
 私たちみたいに立ち話をしていた人はその緊迫感に押されたように慌てて席に座って、小坂君へと視線を向ける。

 私たち何十人も女性の視線が集中しているというのに小坂君は平然と教壇へと向かって、私たちを睥睨するように視線を動かして……満足そうに笑った。
 その瞬間、教室のあちこちで『ふわぁ』といううっとりとした溜息があがった。峰岸先生なんてその大きな胸に両手をあてて、熱のこもった視線で小坂君を見つめえいる。

「みなさん、集まってくれてありがとう」

 何人かが『きゃあっ』という黄色い声をあげる。まるでアイドルのファンみたいって思ったけど、私も思わず声をあげそうになっていたので人のことは言えなかった。

「今日集まってもらったのは、みなさんに大事なお話があるからです……」

 その言葉に、室内の全員が思わず息を飲んだ。みんなの視線が鋭さを増し、小坂君へと向かう。
 恐らくみんなの心にあったのはある予感……男子が女子に対して大事な話があると、放課後に呼び出す用事なんて……きっと『あれ』しかないと。

 そして……私たちみんな内心で期待していたとおりの小坂君の言葉に私たちは人生の中でもっとも幸福な瞬間のひとつを迎えた。。

『僕は、今ここに集まってくれた全員を……愛しています』

 一瞬の沈黙、そして何人かの『え、小坂君が私たちを……う、嘘』や『こ、小坂君が私たちに告白を?』という、あまりに幸福すぎて信じられないという声、そして、だんだんと『告白』されたことが現実の出来事だと理解してきた人の中には、歓喜のあまり隣の人と抱き合って泣いている人もいた。

 かくいう私も、小坂君の誠実で情熱的な『告白』に感極まって瞳を潤ませていた。

「ね、みっちゃん、今の夢じゃないよね?」
「うん、私たち、小坂君に『告白』されたんだよ」
「でも、みっちゃんはわかるけど、私なんて……」
「そんなことないよ、陽菜だって可愛いし、それにおっぱいだって私より大きいし……」

 体重も身長も少しだけ陽菜が大きいんだけど、単純に胸囲の数値だけでも12センチも陽菜が大きい……もちろん、私が貧乳というわけではなくて、陽菜が巨乳なんだけど。

 なんてちょっとふざけてしまったのは、小坂君の『告白』に舞い上がっていたんだと思う。
 だってこれだけの人数の女性に対して『愛してる』だよ。普通の男性なら一人の女性を愛するだけで精いっぱいのはず、まぁ浮気とかで何人か相手にする人もいるけど、浮気はしょせん浮気でしかない。
 その点、小坂君は違う。小坂君は全員を愛しくてくれるって『告白』してくれた。こんなに大きくて熱い愛情を持っていたなんて……女の子としてではなく、女として愛される悦びに思わず子宮が疼いてしまった。

「あん、どうしよう、陽菜」
「ん、何?」
「今、すごく小坂君の赤ちゃん、産みたくなっちゃった」

 私の爆弾発言に陽菜がびっくりするかと思ったんだけど、陽菜は私に向かって苦笑していた。

「あはは、実は私も……」
「え?」

 周囲を見れば、みんな小坂君に熱い視線を送っていた。どうやら、みんな小坂君の『告白』に母性本能を刺激されたらしい。
 みんな無言で小坂君を見つめていたんだけど、その沈黙を破った人がいた。それは、峰岸先生だった。

「こ、小坂君、わ、私、今日危険日なのっ、だから私を孕ませてっ」
「先生、ズルイっ、私だって、危険日なのにっ」
「わ、私、危険日じゃないけど、がんばって妊娠するからっ」

 峰岸先生の声をきっかけに、みんなが危険日アピールを始める。私は……安全日だったこともあって、唇を噛んで俯くことしかできなった。
 だけど、その騒ぎを落ち着かせたのも小坂君だった。

「みんな落ち着いて、心配しなくても集まってくれた全員、必ず僕の子供を孕んでもらいますから」

 教室のあちこちで『ああ、小坂君の赤ちゃんを産めるのね』といった安堵の声があがった。だけど、小坂君は申し訳なさそうに表情を変える。その変化に、私たちは息を飲んで注目する。

「だけど、僕が孕ませるには条件をつけます」
「条件?」
「はい、もしその条件を守らないと、在校生はもちろん、先生も……それに、これから入学してくる後輩たちも僕の赤ちゃんを孕めなくなってしまいます」

 小坂君の言葉に全員が息を飲んでいた。せっかく小坂君に『告白』されたのに小坂君に孕ませてもらえなくなるなんて、そんな絶望的な事態にさせてたまるものですか。
 私は思わず声をあげていた。

「守りますっ!その条件を命がけで絶対守ってみせますっ!」
「わ、私だって」

 私の決意と熱意の込められた声に、次々と追従の声があがる。さすが、小坂君に愛されるだけの価値のあるみんなだけあって、すごいなって思ってしまう。
 こんなに小坂君を愛することができるなら、私たちは死ぬまで家族以上のつながりで小坂君を愛し続けることができると確信を持つことができた。
 そんな私たちの愛情が伝わったのか、小坂君はまた素敵な笑顔を見せてくれた。

「ありがとう、みんなの愛情を疑うようなことを言ってごめんね」

 申し訳なさそうに言う小坂君に覆わず苦笑してしまう。

「それじゃ、条件なんだけど……在校生を孕ませるのは三年生の二学期以降、先生はいつでも孕ませますが既婚者か、婚約者あるいは恋人がいる方に限ります」
「そ、そんな……」

 峰岸先生が一瞬喜びかけて、がっくりとうなだれた。峰岸先生は独身だし、恐らく恋人もいないのだろう。他にも1年生や2年生も落ち込んでいるし、対照的に3年生は歓喜の声をあげていた。

「条件に合致しないみんなには申し訳ないと思う。だけど、もし1年生や2年生が何人も妊娠したり、未婚の先生が妊娠したりすると大きな問題になる可能性があります」
「……」
「ですから、『告白』しておいてこんなことを言うなんて酷い男だと思うけど……お願いします」

 小坂君はそう言うと、みんなに頭を下げた。その様子に歓喜の声をあげていた3年生も落胆していた1、2年生も、先生方も無言で小坂君を見つめて、誰からともなく拍手が沸き起こった。

「小坂君、ありがとう。みんなのこと気遣ってくれて」
「うん、私、三年生になったらきっと元気で可愛い赤ちゃん妊娠してみせるから」
「すぐに恋人作るから、そのときはお祝いで孕ませてねっ」

 小坂君は私たちの反応に驚いたみたいだけど、みんなは小坂君を励ますように声をかけていることをわかってくれたのか、嬉しそうだった。

「今日はありがとう。みんなが僕の『告白』を聞いてくれて嬉しかった」

 その日、小坂君の私たちへの感謝の言葉が『告白』の終わりを告げた。



 それからほぼ一年……。
 小坂君の愛情は本物だった。あ、もちろん小坂君の愛情を偽物だなんて疑ったことは一度もないわよ。

 あの日、告白を受けた三年生は18人、その中には剣道部女子主将の羽生先輩もいて、全員が卒業式までに妊娠した。もちろん、全員小坂君の赤ちゃんを。
 でも、ちょっと焦ったのは名前を挙げた羽生先輩……実は羽生先輩以外の三年生は二学期位なって次々妊娠していったんだけど、冬休み前の年末の時点で羽生先輩だけ妊娠できていなかった。

 これには『告白』を受けた女子生徒は羽生先輩の同級生だけでなく全員、もちろん先生も心配していた。それに羽生先輩の落ち込みようも酷かった……もしかして、私の卵子には欠陥があるんじゃないか、と今にも死にそうなくらいの落ち込みようだった。
 なんとかしなきゃいけないと、みんなで羽生先輩のアリバイ作りに協力して、冬休み中、クリスマスもお正月も毎日、とにかくわずかな時間さえあれば小坂君に羽生先輩に集中して種付けしてもらって……。

 その結果、年明けになってしばらくして、みんなが注目している中で羽生先輩に妊娠検査薬でチェックしてもらった結果……真っ赤な線が表示された。陽性反応……羽生先輩はみんなに『ありがとう、ありがとう』と連呼しながら号泣するし、下級生もみんな感激のあまりもらい泣きしてた。
 ちゃっかり小坂君の『告白』から数日後に恋人を作って、あの日『告白』された女性の中で一番に妊娠して、すでにお腹が目立つようになった峰岸先生ももらい泣きしてたけど……でも、妊娠してバスト100センチを超えちゃったのはちょっとズルいと思う。

 まぁ、そんな風にドタバタした一年だったけど、今年ももう少しすると3年生24人の種付けが始まる。去年、卒業した先輩たちからは『赤ちゃん、産まれたよ』って写真付きのメールが送られてくるようになったし。

 あ、そうそう。峰岸先生は先輩たちが卒業する少し前に出産して、生まれたのは可愛い女の子だった。

 卒業式に生まれたばかりの赤ちゃんを連れてきて見せてくれたけど、既にそのお腹に赤ちゃんを宿している卒業生の先輩方はもちろん、これから孕むことになる私たちもあまりの可愛さに感動してしまった。
 みんなで、早く赤ちゃん産みたいね、なんて言いながら……。

「あ!」

 そんなことを思い出しながら歩いていると、小坂君が歩いているのを見つけた。
 先輩方を18人、先生を2人、もう20人の赤ちゃんのお父さんになったのに、小坂君は全然変わっていない。それに今朝、小坂君からメールが届いた。
 内容は『視聴覚教室 午後4時集合』……あの日の内容とまったく同じメール。

「おはよう、小坂君」
「おはよう、長谷部さん」

 今日はきっと今年入学してきた新入生が小坂君に『告白』されて、私たちは上級生として新入生を歓迎することになる。ふふ、今年は何人、小坂君の恋人になれるのかな。

 隣で並んで歩く小坂君の横顔を見ながら私は自然と笑みを浮かべていた。
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